ヴァチカン博物館



ヴァチカン博物館(Musei Vaticani)

イタリア美術の膨大なコレクションを誇る世界屈指の博物館。16世紀初頭、ヴァチカンの教皇ユリウス3世がベルヴェデーレ宮殿の中庭に古代ギリシアの彫刻群を置いたことがコレクションのきっかけといわれ、その後、歴代教皇たちによって美術品が収集されていった。収蔵品の制作年代は古代オリエントから現代にまで及び、絵画、彫刻、タペストリー、地図などジャンルも多岐に渡っている。館内には、ピオ・クレメンティーノ美術館、ラファエロの間、システィーナ礼拝堂、ピナコテカ(絵画館)など20以上のエリアがある。
ラファエロの間(伊:Stanze di Raffaello)は、バチカン宮殿にある4つの部屋の総称である。この4つの部屋で一続きの応接室を構成しており、教皇庁の一部として公開されている。ラファエロ・サンティと彼の弟子らの手による多くの著名なフレスコ画が展示されている。ミケランジェロによるシスティナ礼拝堂の天井画とともに、フレスコ画としては盛期ルネサンスを代表する作品として広く知られている。
「ラファエロの間」と呼ばれる一連の部屋には、東から入って西に向かって歩いていくと、「コンスタンティヌスの間 (伊: Sala di Costantino)」、「ヘリオドロスの間 (Stanza di Eliodoro)」、「署名の間 (Stanza della Segnatura)」、「ボルゴの火災の間 (Stanza dell'incendio del Borgo)」と続いている。


   


目次へもどる

直線上に配置