ドゥオーモ(Cattedrale di San Giovanni Battista)
キリスト教最後にして最大の謎、「聖骸布 せいがいふ」(Sacra Sindone)が保存されているのは、ここトリノにある聖ヨハネ大聖堂、トリノ市民が呼ぶところのドゥオモ(Duomo
di San Giovanni Battista )である。
聖骸布とは、十字架に磔にされたイエス・キリストの遺体を包んだとされる布のことで、拷問にかけられたのち磔にされた男性の全身像が横4.37m 縦1.11mのリネン布に写し出されている。敬虔なキリスト教信者は、現在もこれをキリストその人の像だと信じており、ローマ法王もこれを信仰の対象とするコメントを出している。
この布は、1000年に渡って紛失したとされていたが、フランスのトロワ地方で14世紀半ばに発見され、その後はフランス貴族サヴォイア家の所有となる。ようやくトリノの地に安息を見いだしたのが1578年、現在はバチカンの監督下にトリノ市が厳重に保管している。数年~十数年に一度一般公開されています。最近では2010年春に公開され、世界中からあまたの信者が詰めかけました。ふだんは王宮に隣接するサン=ロレンツォ教会でレプリカを見ることができます。
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