「大聖堂」(Duomo)
紀元前5世紀に建設されたギリシャのアテナ神殿が改装されたものです。確かに、正面に向かって左に廻ると、壁の中に埋め込まれている柱の数々を見渡すことが出来ます。正面のファサードは見事なバロック様式!正面には聖マリア像が掲げられ、右手にはこの町の守護聖女である聖ルチア像が見られます。
内部は、より一層ギリシャ神殿が改装された様子がはっきりと見られます。外から見えた柱は間を塗りこめて壁として再建された様です。美しい中央の祭壇以外にも、いくつかの祭壇や彫刻が残されており、過去何千年にも渡って重要な建築物であったことが分かります。
聖ルチアは4世紀頃にローマ軍の兵士により、喉に刀剣を突き刺され、両目をえぐられて殉教しました。目をえぐられた後も光を見る事ができたと言われ、聖ルチアは眼病の聖人として知られています。
ドゥオーモでは聖ルチアのシンボル「両目を乗せた銀の皿と短剣」(写真右下)
そして「ルチアの腕の骨」が聖遺物として展示されている(写真左下)。
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