ポポロ広場



ポポロ広場 (Piazza del Popolo)

ポポロ広場の始まりは古く、紀元前220年頃と言われています。その当時から、ポポロ広場はローマへ入る巡礼者や訪問者が必ず通る入り口となっていました。イタリアには、キリスト教の宗派であるカトリックの総本山となっているヴァチカンがあり、ヴァチカンに行くにはポポロ広場を通る必要があったのです。その際、巡礼者はここで身元を調べられ、税金を払った上で初めて入ることが許されました。
その後、ポポロ広場は16世紀に整備が始まりました。当時の教皇であったシクストゥス5世が、ローマの大改造として1585年から1590年にかけて再建を始めたのです。この時、現在でも広場にそびえ立つ多くの建造物が建てられました。広場中央のオベリスク(記念碑)は、この時運ばれたものです。オベリスクは紀元前1200年頃にエジプトで作られ、長年チルコ・マッシモ(古代ローマ時代から残る競技場)に保存されていたのです。これを、巡礼者の道しるべとし、シクストゥス5世の指示でポポロ広場に移しました。
写真下は広場北のポポロ門。


 


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