ボルゲーゼ美術館



ボルゲーゼ美術館(Museo e Galleria Borghese)

シエーナ出身の枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの個人コレクションを展示する美術館。
80ヘクタールの広大なイギリス式庭園を有するボルゲーゼ公園の一角に建てられた別荘を使用。1階は大理石の彫刻や豪華な調度品をメインに2階は絵画作品をメインに合計20の客室を構えます。
フランス共和国初代皇帝ナポレオン・ボナパルトの妹ポーリーヌを表現したカノーヴァの彫刻。嫌がる春の女神プロセルピナを略奪する冥府の神プルトンを表現したベルニーニの彫刻。書物の上に置かれた髑髏の横で淡々と執筆する聖ヒエロニムスを描いたカラヴァッジョの絵画。磔刑に処され死したキリストの遺骸を岩墓へ埋葬する場面を描いたラファエロの絵画。裸体と着衣の女性を並べ聖愛と俗愛の2種類の愛を描いたティツィアーノの絵画。
人体比例法や幾何学的遠近法が生まれたルネサンス美術から躍動感溢れるバロック美術まで。恵まれた財力と一流の審美眼で名立たる芸術家を支援しイタリア美術の宝庫となった建築です。


     


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