サンタ・マリア・マッジョーレ教会



サンタ マリア マッジョーレ大聖堂(Basilica di Santa Maria Maggiore)

サンタマリアマッジョーレ大聖堂は、イタリアのローマで最大のカトリック教会で、その大きさから、大聖堂という称号を得ています。1929年に正座とイタリアの間で結ばれたラテラノ条約に基づき、大聖堂はイタリアの領土内にあり、バチカン市国の領土内にはありません。しかし、バチカン市国はサンタマリアマッジョーレ大聖堂を完全に所有しており、イタリアはその所有権を認識することが法律で義務付けられています。
現在のサンタマリアマッジョーレ大聖堂は、シクトゥス3世のもとに造られたとされています。教会は、1348年の大地震による被害で、多くの部分を修復しましたが、オリジナルの建物をその中心部に残しています。この時代のローマの教会の建物は、ローマ帝国の中心であるだけでなく、キリスト教世界の中心であるローマに感化されて作られています。大聖堂は、様々な教皇の時代に修復が行われ、1575年から1630年の間に、全ての祭壇の修復が行われました。
イタリアのローマにあるサンタマリアマッジョーレ大聖堂の見どころは、美しい内装に集約されています。サンタマリアマッジョーレ大聖堂で見られるモザイクは、素晴らしく美しい古代末期の芸術というだけでなく、古代末期において聖母マリアをモチーフにした最も古いものの一つでもあります。ネーブの先端にある凱旋門には、キリストと聖母マリアの異なるシーンが、壮大なモザイクアートで描かれています。凱旋門のモザイクとネーブのその他の部分のモザイクを比較するとスタイルが違い、凱旋門のモザイクは平らでライン状に並び統制されたもので、ネーブのモザイクは旧約聖書がモチーフとされており、感情的で動きのあるものとなっています。ネーブのモザイクは幻想的で、色彩豊かな印象派の様式で作られています。


   


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