サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂
(Basilica di San Giovanni in Laterano)
ローマ四大バシリカの一つ、かつてカトリック教会の中心的存在だった大聖堂
こちらは教皇座がバチカンに移るまで、長い間カトリック教会の中心的存在であった大聖堂です。バチカンの領域外にありますが、ラテラノ条約によってバチカンの特別な権利が認められています。またこちらはローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の大聖堂)の一つです。もともとこの場所にはローマ帝国の時代、ラテラヌス家という一族が豪華な邸宅を構えていました。その後キリスト教徒が建物を譲り受け、教皇が暮らすようになります。その為ラテラノ宮殿(教皇宮殿)と呼ばれるようになったのです。ラテラノ大聖堂は数次にわたって大規模な修復や改築が行われましたが、随所に古代の建築物の痕跡をとどめている貴重な建造物であり、1980年に世界遺産に登録されています。
<オベリスク>
大聖堂前の広場にはエジプトから運ばれたオベリスクが屹立しています。もともとトトメス3世によってハルナックに建てられたものでしたが、ローマ時代に大競技場チルコ・マッシモに建てるために運ばれ、その後競技場がなくなると現在地に移されました。
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