ガラ・プラチディア廟 (Mausoleo di Galla Placidia)
ガッラ・プラチディア霊廟は、同じく「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」の構成資産のひとつサン・ヴィターレ聖堂に隣接しています。ローマ帝国最後の皇帝テオドシウスの娘ガッラ・プラチディアによって建設され、隣接するサン・ヴィターレ聖堂よりも古く5世紀半ばには完成していたといいます。ガッラ・プラチディアは、兄ホノリウス皇帝とともにラヴェンナの基礎をつくったと言われている人物です。
ガッラ・プラチディア霊廟は、十字型のレンガ造りとなっています。内部には、3つ石棺が残されており、ガッラ・プラチディアの親族と考えられています。ドームにあるモザイクは、ラヴェンナ最古のもので、一面には星々が描かれ、羊飼いや白鳩、鹿なども描かれており、美しい装飾と磯色合いの鮮やかさに、イタリアの詩人ダンテも戯曲「神曲」の一節で「色彩のシンフォニー」と称賛したほどです。
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