ピサの斜塔



斜塔(Torre di Pisa)

ピサの斜塔は、大聖堂ドゥオーモの付属鐘楼として1173年から199年の歳月をかけて建設されました。手がけたのはドゥオーモ同様、建築家のボナンノ・ピサーノ。白大理石を使った、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した美しい建造物です。
しかし、建設直後から地盤沈下により傾斜が始まります。途中で補正を試みたものの、傾斜したまま完成。その後も徐々に傾き、一時は垂直方向から4.5mも傾いてしまいました。そのため1990年から大工事が行われ、安定が図られた2001年にようやく一般公開が再開されます。
円柱に囲まれた6層の回廊の上に鐘楼があり、円筒形の外径は約20m、内径は約4.5m。内部にある251段の螺旋階段で屋上まで行くことができます。鐘のある屋上からはドゥオーモや礼拝堂、ピサの町並みの絶景が広がります。鐘は傾きが増すのを危惧して、鳴らされることはないとのこと。




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