サンタンドレア大聖堂(Basilica di Sant'Andrea)
イタリア,マントバの中心部にある聖堂。 1470年に L.アルベルティが設計し,72年にルカ・ファンチェルリが起工,その後 18世紀まで部分的な建築が続けられたが,主要部はアルベルティのアイデアを具現しているので,初期ルネサンスを代表する重要な建築となっている。特に,切妻屋根,ピラスター
(片蓋柱) や凱旋門風の大アーチ入口など古代ローマ建築のモチーフを組合せた設計から成るファサードは,最もルネサンス的な均衡美をみせている。内部は
A.マンテーニャの『聖家族』をはじめマントバ派の画家たちの壁画で飾られ,また建築の各部には浮彫になぞらえたトロンプ・ルイユの装飾が施されている。
|