マドンナ・デッラ・ロッカ教会(Madonna della Rocca)
シチリア島・タオルミーナにそびえるタウロ山の頂上にある城塞の下には、マドンナ・デッラ・ロッカ教会(Madonna della Rocca)があります。タウロ山の頂上にはかつてギリシャ・ローマ時代からの要塞があり、11~12世紀にはタオルミーナの町を守るために城塞が造られました。また、12世紀になると城塞のすぐ下に教会が造られ、1640年にフランチェスコ・ラニエリ神父によって建て直されたものを「マドンナ・デッラ・ロッカ教会(Madonna
della Rocca)」と呼び、今日まで残されています。
[ マドンナ・デラ・ロッカの伝説 ]
昔羊飼いの少年が羊を連れている途中に嵐に遭い洞窟に避難しました。そこで突然強い閃光のなかに、青い服を着て子供を抱いている女性が見えたのです。驚いた彼はそこから慌てて逃げ出しましたが、その後その出来事が気になって両親とともに洞窟へ。するとなかの岩にひびが入っており、少年は子どもを抱いた女性の姿に気が付きました。それがマリアだったのです。(実は絵画だったのですが)。その洞窟は、マリアが現れた奇跡を記念して教会になりました。現在も壁にある絵画の跡を見ることができます。
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