白の宮殿(Musei di Starada Nuovo Palazzo Bianco)
16世紀にグリマルディ家のために建造。名称は白い外壁に由来する。現在はファン=ダイクやルーベンスなどのフランドル絵画、17世紀から18世紀にかけてのイタリア絵画を展示する市立美術館になっている。
1892年、白の宮殿は美術館として一般公開されるようになりました。白の宮殿美術館は通称で、正式名称はGalleria di Brignole-Sale de Ferrariと言います。
カラヴァッジョの作品「この人を見よ」写真左下
ルーベンス「ヴィーナスとマルス」写真下
パガニーニの愛した「キャノン」写真右下
【パガニーニの“キャノン砲”】
1782年10月27日生まれのイタリアのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニは今日が誕生日。そのヴァイオリン演奏のあまりの超絶さに「悪魔に魂を売り渡した」と人々から恐れられるほどの鬼才でした。
女性と賭博に目がなくて、演奏以外でも豪傑ぶりを発揮していたパガニーニ。ついには賭博で大負けして、商売道具のヴァイオリンを巻き上げられる始末。それを見かねた商売人のリヴロンが、演奏会で使用することを約束に所有するグァルネリのヴァイオリンをパガニーニに提供しました。この1743年製のグァルネリ・デル・ジェスはパガニーニの一番のお気に入りとなり、デカい音量と力強い響きから『イル・カノーネ(キャノン砲)』と命名されました。愛器は彼の遺言で「譲渡、貸与、演奏をしない」ことを条件に故郷のジェノヴァ市に寄贈。現在では音色を維持するために定期的に演奏される他、パガニーニ・コンクールの優勝者に副賞として演奏する機会が与えられています。
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