大聖堂@カターニャ



大聖堂(Duomo)もしくはサンタ・アガタ大聖堂(Cattedrale di S.Agata)

11世紀中ごろに建てられましたが、現在のものは1693年の大震災の後にバロック様式にて再建設されたものです。華やかなデザインの正面は、当時の有名建築家ジョヴァン・バッティスタ・ヴァッカリーニによる設計です。町の聖人聖アガタに寄贈されています。外観の少し黒い部分は、再建設の際に足りなかった材料をエトナ火山の溶岩を固めたもので補ったためです。大聖堂内には、メインである聖アガタの祭壇の他、作曲家ベッリーニの墓が祭られています。また様々な時代のフレスコ画があり、歴史を感じさせます。大聖堂の下にはローマ時代の浴場跡(Terme Achilliane)が残されており、入り口は聖堂内にあります。(12時~16時までクローズのため外観のみ観光)

●聖アガタが殉教した理由
アガタは、シチリア島のカタニアの貴族の家に生まれた。教養もあり、大変美しかったアガタは、島の知事から結婚を申しこまれたが拒否したため怒りをかい、キリスト教徒であった彼女は法廷に引き出された。当時はローマ皇帝によるキリスト教弾圧が激しく、信仰を捨てさせるためアガタは乳房を切り取られるという拷問を受けた。250年頃に殉教したとされる。カターニアの守護聖人。カトリック教会のミサの中で名前が読み上げられる七人の女性の一人(聖母マリアは除く)。
1551年にオスマン帝国がマルタ島に侵攻したとき、人々はアガタにとりなしを祈り、結果的にマルタ島は守られたため、マルタの守護聖人ともなった。


 

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