サントルソ教会(Chiesa Collegiata dei Santi Pietro e Orso)
聖トルソの菩提樹と向かい合うように建っているサントルソ教会。ファサード(正面口)は1492年から1494年にかけて整えられたもので(ちなみに建物自体の建設は11世紀頃からスタートしました)尖塔のような装飾(Ghimberga/ジンベルガ)がトレードマークです。左ファサードの左面に痕跡として残っている鐘楼は、10世紀から11世紀頃建てられたもの。その左手前には、12世紀に入ってから新しく建設された高さ約44メートルの立派な鐘楼があります。ある意味教会よりも存在感を放つ存在!てっぺんの尖塔部分は15世紀に入って整えられ、同じタイミングでファサードの改修工事も進み、元の鐘楼は取り壊されました。
館内で特徴的なのは、3つのアーチから構成される仕切りのようなもの(交差ヴォールト)。これは聖職者と参拝者との席を区切るべく設けられているもので、仕切りの先に教会にとっての重要なものたちが設置されています。見どころは15世紀に整えられた木製の聖歌隊席や、1758年に整えられた大理石の祭壇。祭壇画を通じて、教会のシンボルである聖オルソの姿を見ることも出来ます。
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