インドのアウランガーバードにあるムガル帝国の第6代皇帝アウラングゼーブの妃、ディルラース・バーヌー・ベーグムの廟墓である。 17世紀後半に息子のアーザム・シャーにより構築された。 この名前は、翻訳すると「婦人の墓(Tomb of the Lady)」の意味だが、タージ・マハルとの類似のために「貧乏人のタージ」の愛称を得ている。 全体が大理石で作られたタージマハルとは異なり、ビービー・カ・マクバラーは上部のみ大理石でその他は漆喰で作られています。 アウラングゼーブ帝は、タージマハルを建設したシャージャハーンの息子なのですが、 この建設素材の違いから、父親ほどの富が無かったことが伺えます。 しかし、漆喰にほどこされた植物柄の装飾は、タージマハルに勝るとも劣らないほど繊細で美しい仕上がりです。
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