インド ニルギリ鉄道



【世界遺産】「インドの山岳鉄道群」(ニルギリ鉄道)( Nilgiri Mountain Railway)

ダージリン・ヒマラヤ鉄道に続いて2005年、世界遺産「インドの山岳鉄道群」に追加登録されたニルギリ山岳鉄道。
インド最南端のタミル・ナードゥ州の標高100mのメットゥパラヤムから標高2,200mまでウダカマンダラムまで約46kmの道のりを走ります。その標高差は2,000mあり、インドなのに11月から1月は氷点下になる日もあるほど寒いエリア。ニルギリ地方は猛暑とは無縁の涼しさです。
1899年に部分アプト式登山鉄道として開業したニルギリ山岳鉄道。機関車は最後尾に連結され列車を押し上げて進み、1時間から1時間半ごとにある駅で休憩を挟み水を補給します。
そのためたった46kmの道のりを約5時間かけて、16のトンネルと208のカーブと250を超える橋を走り抜けるのです。スイス製の蒸気機関車でラック式鉄道用に作られ、ドラフト音も高らかに森の中をクーヌールまで駆け上がる壮観な機関車です。そこからはディーゼル機関車へと変わり排気ガスを吹き上げながら急勾配を上り、終点までは茶畑を望む高原ルートを進みます。

ウダガマンダラム(Udakamandalam、標高2240m)~クーヌール(Coonoor、標高1850m)間を乗車

ウダガマンダラム:インド南部のタミル・ナードゥ州にある都市。ニーラギリ県の県庁所在地であり、同県ウダカマンダラム郡の中心都市である。年間を通して冷涼な気候を維持し、南インドでは珍しく冬季には降雪する年があるなど、避暑地として親しまれている。また、環境保護のためゴミの不法投棄に対する罰則が厳しく、路上もインドとしては比較的清潔な状態が保たれている。
ウダカマンダラムは、愛称のウーッティ (Ooty) が略称として定着している。古くからイギリス人らに避暑地として知られていたが、音写された英語ではウータカマンド (Ootacamund) と発音される。


   

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