マイソール宮殿(Mysore Palace)
インド南西部、デカン高原南部のカルナータカ州に位置する都市、マイソール。カウベリ川とその支流のカバニ川に挟まれた丘陵地で、かつてはマイソール王国およびマイソール藩王国の首都として繁栄しました。
そんなマイソールの中心に建つのが、国内最大級の規模を誇るマイソール宮殿です。
14世紀末~20世紀中頃にかけて、マイソール王国を治めてきたワディヤール一族。マイソール宮殿はこの一族の住居として使われていました。
初代のマイソール宮殿は14世紀に建てられましたが、破壊と再建が繰り返され、現在の宮殿は19世紀にイギリスの著名な建築家ヘンリー・アーウィンの設計により、建て直されたものです。
イギリスのゴシック様式とインドの伝統的なムガル様式が融合した、「インド・サラセン様式」と呼ばれる建築様式が用いられており、華々しくゴージャスな印象を与えています。
また、ヨーロッパ建築とヒンドゥー・イスラムの建築様式が組み合わさった宮殿内部は、ホールのカラフルなステンドグラスや柱をびっしりと埋め尽くす彫刻、巨大で豪華なステンドグラスなどが見事に融合した独特の内装が、見ごたえ抜群。
広大なマイソール宮殿の敷地内には、現在博物館も設置されており、かつての藩王たちの歴史や所有物が展示されています。
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