カンニャークマリ(Kanyakumari)
カンニャークマリは、インド南部のタミル・ナードゥ州カンニヤークマリ県にあるインド大陸部最南端の町である。女神カンニヤークマリ(処女の女神)を祀る寺院があり、地名の由来となっている。インドの有名な巡礼地である。
カンニヤークーマリーはサンガム時代からある町で、古いタミル文学や、マルコポーロ、そしてプトレマイオスの報告にも言及されている。また、沖合にはタミルの哲学者であり詩人であるティルヴァッルヴァルの像とヴィヴェーカーナンダ・ロック記念寺があり、巡礼者を集めている。
インドの地図を見ると、一番南が逆三角形の頂点になっています。地図で見ただけでも気になるここは、広いインドの中でも特別な場所です。東のベンガル湾、西のアラビア海、そして南のインド洋と3つの海が交わり、インドで唯一、日の出と日の入りを同じ場所で見られるのです。沐浴といえばガンジス川が有名ですが、ヒンドゥー教徒が沐浴するのは、川とは限りません。東のベンガル湾から昇った太陽が、西のアラビア海に沈む頃、コモリン岬のガートには人々が集まってきます。
日の出と日の入りは、ヒンドゥー教徒にとって神聖なものなので、沐浴はその時間に合わせて行われます。そのため、海に面したコモリン岬のガートでは、日の出、日の入りに合わせて、多くのヒンドゥー教徒が沐浴する様子を見ることができます。
<感想>我々日本人を含め外国人は高級ビーチリゾートホテルに宿泊する訳ですが、インドの方々は遠方から大型バスでここまでやってきて、バスの中で宿泊、自分で鍋釜持参で調理をしています。そのため海岸線の道には無数の大型バスが違法?駐車しており巡礼者が思い思いに食べ物を食べ、沐浴・ご来光などを目的に行き来しています。
写真上:コモリン岬のヴィヴェーカナンダ・ロック(19世末、ヒンドゥー教の聖者ヴィヴェーカナンダが瞑想にふけった巨大な岩)
写真中段:巡礼者達
写真左下:岬の日没
写真中欧下:岬にあるマリア様
写真右下:岬の日の出
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