アルジュナの苦行(Arjuna's Penance)
「アルジュナの苦行」は高さ約9m、幅約27mという巨大な岩に彫られたレリーフで、世界最大のレリーフと言われています。近くに人は入れませんが、岩に彫られている象が実物大なので全体の大きさが分かると思います。19世紀まで砂に埋もれていたため保存状態もよく、大変綺麗。
ガンジス河を地上に下すためのアルジュナの苦行が彫られていることから「ガンガーの降下」とも言われています。岩の中央に縦に走る溝をガンガー(ガンジス河)に見立て、川の象徴である体が蛇のナーガとナーギを彫っています(左下)。左下の写真のナーガの左上に痩せた男が両手を上げ、片足で立っています(苦行中)が、これがアルジュナ。アルジュナの左に立っている立派な人物はシヴァ神です。天人・天女が空を飛び、地上には水を祈る人々や象や猿・猪・鶏などの動物が彫られています。
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