メテオラの修道院(Meteora)
「メテオラ」とは、ギリシャ語の「メテオロス」を語源とし、英語で「lifted up」「on high」「in air」、日本語で「つり上がっている」「高くあげられた」「中空に」というような意味を持ちます。英語ではこれが転じて「流星」「隕石」という意味で使われています。その歴史は古く9世紀以前、俗世から離れた修道士たちが祈りと瞑想の場として定住するように。14世紀に共同体へと発展、オスマン支配下でも保護されたため次第に修道院が整えられていきました。
最大で高さ400mを誇る奇岩は「天の御柱」と呼ばれ、天国への階段であると見なされた。古くからキリスト教修道士たちは「宙に浮かぶ」を意味するこのメテオラの地に集い、奇跡的な自然の中で神や自分と対面し、より神に近づこうと厳しい修行を行った。最盛期には24の修道院が活動を行っていたが、このうち6院が現在も活動を続けている。(修道院内部はいづれも撮影禁止につき絵葉書購入)
・メガロ・メテオロン修道院(The Great Meteoron Monastery)
標高616m位置するメテオラで最大規模の修道院。14世紀に聖地アトス山から移り住んだ聖アナスタシオが開いたものだ。教会内部には、キリストや預言者ダニエルなどの宗教画が描かれており、多くの宝物が保存されている。
・アギオス・ステファノス修道院(Monastery of Agios Stefanos)
カランバカの町から見える唯一の修道院。12世紀頃から修道士が住み始め、14世紀に修道院が建設された。 離れたところにある小尖塔へは、ククリオリの丘の橋からまっすぐに進むと簡単に行くことができる。この修道院はまた、聖ステファノス尼僧院とも呼ばれ、メテオラにある2つの尼僧院の一つでもある。
・ルサヌ修道院Roussanou (Saint Barbara)
16世紀中頃に建立された。大メテオロン同様に救世主変容を記念した修道院であるが、同時に聖女ヴァルヴァラにも捧げられている。現在の修道院は1545年の創立。垂直に切り立った岩の上に三層建ての修道院の建物が建つ。1950年以降、女子修道院となっている。
|