デルフィの考古遺跡(Archaeological Site of Delphi)
ギリシアの首都アテネの北西約120kmに位置するデルフィ(デルフォイ/デルポイ)は最高神ゼウスが大地の中心として定めた古代ギリシア最大の聖地。人々は太陽神アポロンを祀るアポロン神殿で下される「デルフィの神託」によって重大事の決定を行った。
・デルフィの遺跡群
古代ギリシャの聖地デルポイの現代名。デルフィの遺跡は、オリンポス十二神の一神で預言と音楽をつかさどる太陽神アポロンの聖地である。「世界のへそ(中心)」と考えられていたデルフィには、巫女による「アポロンの神託」が行われたアポロン神殿をはじめ、紀元前8〜前4世紀にギリシャ世界随一の聖地として栄えた当時の建造物が数多く残されている。
・博物館(Delphi Archaeological Museum)
デルフィの聖域から出土した遺物を中心に所蔵。紀元前8世紀からデルフィが終焉を迎えるローマ時代までの彫刻、彫像、寄進された品々などが豊富に揃い、この地域の宗教、政治、美術の歴史などを知ることができる。アルカイック期の展示品は見応えがある物が多い。館内の必見は、世界の中心と考えられていた「へその石」(写真左下)や「聖堂の御者の像」(写真右下)など。
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