(写真上)「シュヴァルツヴェルダー・シンケン」(Schwarzwälder Schinken)
(写真下)「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」(Schwarzwälder Kirschtorte)
日本で「黒い森」という意味のシュヴァルツヴァルトは、フランスとの国境に近い山と森が豊かな一帯を指します。フライブルクと同様にバーデン=ヴュルテンベルク州に含まれ、針葉樹が多いことから昔は「暗い森」と呼ばれていたようです。食べ物の名物として一番有名なのが「黒い森のハム」です。燻製には森の中の木が使われており、約3ヶ月もの時間をかけて作られます。他には、「キルシュ・ヴァッサー」と呼ばれるさくらんぼの蒸留酒が有名です。キルシュ・ヴァッサーほどではありませんがが、プラムや梨を使ったアルコール度数が43度くらいある果物ベースのお酒もあります。
キルシュ・ヴァッサーと言えば「黒い森のケーキ」作りには欠かせません。日本ではドイツのお菓子と言えば「バウムクーヘン」が有名ですが、ドイツ国内で一番知られているのは「黒い森のケーキ」でしょう。スポンジ生地をキルシュヴァッサーに浸したり、しみこませ、上にさくらんぼとチョコレート飾った甘いケーキです。ドイツでは、このケーキを作るには、シュヴァルツヴァルト産のさくらんぼの蒸留酒を使われる事が多く、伝統が守られているスイーツです。
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