ディンケルスビュールは近代ドイツの3つの戦争、30年戦争・第一次大戦・第二次大戦と遭った中で、殆ど戦火を浴びていない非常に珍しい街なのです。特に第二次世界大戦では重火器によるドイツ進攻で、南北近隣のローテンブルグやネルドリンゲンはかなり破壊されたのに対し、ここだけは殆ど戦火を浴びていません。そのため城壁と建物は建築当時の姿のまま、丹念に整備され、今の時代まで引き継がれています。
毎年7月中旬に、キンダーツェッヒェ(Kinderzeche)という子供祭りが開催されます。
30年戦争中の1632年春、ディンケルスビュールはスウェーデン軍により包囲され、一時占領されました。新教徒軍は町を焼き払おうとしたのですが、子供たちを連れた娘ローレに町の救済を懇願され、焼き討ちを取りやめました。町の人々は町を救った子供たちに感謝し、もてなしたというエピソードに由来しています(右下壁絵はその逸話が書かれている)。
聖ゲオルク教会
|