サント・シャペル (Sainte chapelle)とは「聖なる礼拝堂」という意味で、フランスのパリ中心部、シテ島にあるゴシック建築の教会堂。
おそらくゴシック建築が最も輝かしかった時期の頂点ともいえる傑作である。 サント·シャペル·デュ·パレとも呼ばれ、ルイ9世(聖ルイあるいは聖王ルイ)が1239年から収集し始めた聖遺物を納めるために建設を命じたものである。コンシェルジュリーとともにカペー朝時代の王宮であるシテ宮の跡であり、現在はパリのパレ・ド・ジュスティスの一部である。
1248年に完成したサント・シャペルの2階にある王家の礼拝堂。延べ面積が600m²以上に及ぶガラス窓に描かれている情景は、キリスト受難の物語をはじめ、全部
で1134にも上り、その緻密さ、色の豊富さは他の聖堂をはるかに凌いでいます。
礼拝堂はもう1室、1階にも設けられています。こちらは庶民のための祈りの場所とされました。上部礼拝堂に比べると窓はかなり小さく天井も低いですが、壁には手の込んだ彫刻が施されています。この礼拝堂は、コンスタンティノープルの皇帝から譲り受けたキリストの荊の
冠と磔刑の十字架の断片を安置するため、 ルイ9世が造らせたもので、1239年 から1248年にかけて建造されました。
王はこの建設工事に莫大な費用を投じましたが、それは聖遺物を手に入れるために支払った金額の3分の1にすぎなかったと いわれています。莫大な金額を費やして手に入れた聖遺物は、現在、ノートル・ダム大聖堂の宝物殿に納められています。
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