「Cathédrale Saint-André(サンタンドレ大聖堂)」。荘厳でダイナミックなゴシック様式の大きな双塔はボルドー市街のどこからでも確認することができ、ボルドーのランドマーク的な存在になっています。特に人気なのは1250年に作られたという北側の王の門の彫刻「最後の審判」で、その繊細な細工は一見の価値ありです。
聖堂では、1137年にアリエノール・ダキテーヌと後のフランス国王であるルイ7世との婚礼が行われ、その5世紀後にはアンヌ・ドートリッシュとルイ13世の婚儀も行われました。フランス革命の最中、大聖堂は秣場として使用されていました。聖堂の悲運はこれだけにとどまらず、19世紀には大規模な火災被害を受けました。大聖堂内部にあった家具は焼失してしまったため、廃墟となった教会から集められた家財を再使用しなければなりませんでした。大聖堂の隣には鐘楼ペイ・ベルラン塔があり、塔の上からは雄大な景観を一望することができます。
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