古くのルーアン( Rouen)はセーヌ川右岸のみであったが、現在は左岸とラクロワ島も市域に含まれている。市街の北側は丘陵が続いている。
セーヌ川は市面積のうち179ヘクタールを占める。緑地は306ヘクタールである。
中世からの古都であり、大司教座が置かれた。ルーアン大聖堂はゴシック建築の代表として知られる。クロード・モネの中期の連作『ルーアン大聖堂』はこの聖堂を主題としたものである。ルーアン大聖堂にはノルマン人で初代ノルマンディー公になったロロの墓がある。また、百年戦争で捕虜となったジャンヌ・ダルクは、1431年にこの町で火刑に処されている。旧市街には、ノルマンディ様式の木組みの家々が建ち並び、古都の風情も存分に感じられる。
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