1177年から1185年にかけて建設された石造アーチ橋で、ローヌ川対岸のヴィルヌーヴ=レ=サヴィニョンまで架かっており、長さ920m、幅4mの大きなものでした。当時は22のアーチがありましたが、現在は4つのアーチのみ残っています。
12世紀に建設されたアヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋:Pont Saint-Bénézet)は、当時スペイン・イタリア間を往来する商人や巡礼者にとっては便利なものでした。リヨンから海へ出る唯一の手段だったからです。
そんなアヴィニョン橋ですが、1226年のルイ8世によるアルビジョア十字軍の攻撃により、4分の3が破壊されてしまいました。人々は再建を試みましたが、1603年のローヌ川の洪水でアーチが1つ崩壊し、続けて3つが壊れると、ペストの流行も追い打ちをかけ、橋の維持や修理が難しくなり、再建は放棄されることとなります。
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