フランス マルセイユ



南仏の港町「マルセイユ(Marseille)」は、紀元前600年に、古代ギリシアのフォカイア人によって港が開かれました。その後、カルタゴと敵対したポエニ戦争後はローマ帝国の支配下に入り、10世紀にはプロヴァンス伯の支配下に、そして1481年にはフランス王国に併合されるなど、地中海の良港を巡る覇権争いの舞台となってきた歴史のある町。そのマルセイユも、今では、南フランスにおける貿易をはじめ、商・工業の中心地であり、フランス最大の港湾都市です。 現在のマルセイユは、街の歴史を物語る貴重な遺産が数々あり、聖母マリアに捧げられたノートル・ダム・ド・ラ・ガルド・バジリカ聖堂、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」で有名になった監獄島(イフ城)、街の中心に位置する旧港など観光の見どころも満載です。

凱旋門(別名エクス門):見事な浮彫装飾が施されたモニュメントはアメリカ独立戦争やナポレオン戦争、7月革命等の重要な歴史的背景を持ち、マルセイユの街の南北の軸を形成する重要な場所に位置しています。王政時代の1784年、ルイ16世を讃えると共にアメリカ独立戦争終了を記念すべく、この街の参事官たちの発案によりこの凱旋門の建造が決定されました。城壁の北の入り口エクス門Porte d’Aixの場所に建造されたため、別名エクス門と呼ばれています。


   

目次へもどる

直線上に配置