このアトリエ (Atelier Cezanne)は晩年のセザンヌの創作の泉となった場所で、住居を構えていたプレゴン通りのアパルトマンを早朝に出て、午前中はここでキャンバスに向かい、昼食をとりにエクスの自宅に戻ったあとすぐに戸外写生に出かけ、夕方5時に帰ってくるという規則正しい毎日を送っていました。
セザンヌは銀行家の父のもとに生まれ、経済的には裕福な家庭で育ちました。その銀行家の父が購入した別荘の土地の庭の一部にセザンヌがアトリエを建て、セザンヌはパリを去ったあとここで絵画制作活動に勤しみました。このアトリエはサントヴィクトワール山を遠望できる場所にあるため、セザンヌはこちらに住みだしてからはヴィクトワール山の様子を沢山描き残しました。
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