カスレ(フランス語: cassoulet、 オック語: caçolet)はフランス南西部の豆料理。
豚肉ソーセージや鴨肉などの肉類とインゲンマメなどを、料理の名前の由来にもなったカソール(フランス語版)と呼ばれる深い陶製の鍋に入れて長時間煮込んで作る。
地方により様々なバリエーションがあるが、有名なのはカステルノーダリのものとカルカソンヌのもの、トゥールーズのものである。カルカソンヌではヨーロッパヤマウズラのブレゼが加わる場合があり、フォアグラの名産地トゥールーズではガチョウのコンフィが加わる。
百年戦争でオクシタニー地方の村人が、村に残る豆類や肉類を鍋で煮込んで兵士に提供したことに由来する。
同地方にあるカステルノーダリには百年戦争の際にイギリス軍の包囲を受け、倉庫に残るインゲンマメと村人が持ち寄った塩漬け肉やソーセージを煮込んで兵士にふるまい撃退したという伝説が残っている。
|