フランスの世界遺産・ミディ運河(Canal du Midi)はフランスのトゥールーズでガロンヌ川から分岐し、地中海に面したトー湖にいたる全長240kmの運河で、支流部分も含めた総延長では360kmに及びます。
19世紀に鉄道に取って代わられるまで、大西洋と地中海との間を船舶で結ぶ、大量輸送ルートでした。17世紀、南仏の経済発展の基礎となる物流を助けるため、徴税師ピエール・ポール・リケが発案した、地中海と大西洋を結ぶ大運河計画にはじまります。
当時大西洋から地中海にものを運ぶには、スペイン・ポルトガルのイベリア半島をぐるっと大回りする以外に航路がなかったため、スペインにジブラルタル海峡の通行税を支払わなければならなかった背景からの建設でした。
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