フランス ブルス広場



ボルドーの広場の中でも最も人気のある撮影ポイントになっているブルス広場は、18世紀に20年の歳月をかけて造られました。この広場の完成によって何世紀もの間、街砦に閉ざされていた中世のボルドーは終わりを告げたのです。1720年から地方長官ブシェは、ロワイヤル広場を造り、街砦を壊すことでボルドーをガロンヌ川に向けて開かれた街にしようと市吏員や高等法院の評定員に働きかけていました。国王ルイ15世の主席建築家•ジャック•ガブリエルにこの仕事を任せるという彼の選択が決定打となりました。マスカロンで飾られ鉄細工が施された建物が並ぶ、角を落とした長四角の広場は、古典主義様式の都市の誕生に不可欠だったのです。広場の中央には、当初王の騎馬像が飾られましたが、大革命の後は短期間ナポレオンの像に換えられ、その後1869年からは三美神の噴水が置かれています。

ブルス広場(Place de la Bourse)の正面、税関吏岸quai de la Douaneとルイ13世岸quai Louis XVIIIの間にあるのが、景観作家のミシェル•クラジューによる壮観な水鏡•ミロワール•ドー。鏡のような水面と霧に包まれる空間が交互に出現します。花崗岩の巨大な敷石の上の深さ2㌢の水が織りなす規則的な変化が空間を魔法で包み、子どもの水の遊び場、恋人たちの夢想の場、暑い季節には足先を水にひたせる憩いの場…と様々に変容させます。


 

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