【世界遺産】シベニクの聖ヤコブ大聖堂(The Cathedral of St James in Šibenik)
クロアチア南西部のダルマティア地方沿岸部に佇む聖ヤコブ大聖堂は、レプブリカ広場にある市庁舎の向かい側に立ち、レンガや木の補助を使用しない石造建築の教会として世界最大の大きさを誇る。クロアチア出身の建築家ダルマティナツが中心となり、15世紀中期より大聖堂の建築が始まった。戦争や疫病などで建設は何度も中断され、建築家も次々と交代したことで北イタリアやトスカーナ地方、ダルマティア地方などさまざまな建築様式が取り入れられた。その後、100年以上かけて1535年に完成。鐘塔や装飾類などを見ると、ゴシック様式とルネサンス様式の調和が確認できる。大聖堂の壁には、大聖堂建設に貢献したシベニク市民の顔が71彫られている。2000年に世界遺産に登録された。
シベニク(Šibenik)
シベニクはアドリア海中部、ダルマチア海岸から聖アンソニー海峡を入った湾の奥に位置する港湾都市で、聖ヤコブ大聖堂(シベニク大聖堂/聖ジェームズ大聖堂)は迷路のように入り組んだ中世・近世の街並みの海岸沿いに立っている。15~16世紀に築かれた大聖堂で、ゴシックとルネサンスの芸術・建築の粋を集めたものとなっている。シベニクは教会が多いだけではなく坂もたくさんあります。標高70mの高い丘の上にある聖ミカエル要塞は、聖ヤコブ大聖堂をはじめシベニクの街を一望できる絶景スポットです。要塞の上から見渡す景色は素晴らしく、陽光に輝くクルカ川とその先のアドリア海の青色が、シベニク旧市街の赤茶色の屋根と見事なコントラストを見せてくれます。
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