聖エウフェミア教会 (Church of St. Euphemia)
イストラ半島の西側の港町ロヴィニ(Rovinj)は、イタリアのトリエステから南へ60キロ余り。13世紀末から18世紀末まで、ヴェネチア共和国の都市として栄えました。旧市街の丘の上に建つ聖堂と鐘楼は、1736年に建てられました。教会内には、キリスト教を広めようとして殉教した聖エウフェミアの石棺が納められています。鐘楼の上には聖エウフェミアの像があり、この教会はロヴィニの町のシンボル的建物にもなっています。
聖エウフェミアは迫害を受け拷問され、闘技場でライオンにかみ殺された。コンスタンチノープルにあったエウフェミアの棺がロヴィニに移される時に船が座礁してしまい、幼い少年と2頭の子牛が海から棺を引き上げたという伝説が伝わっていて、教会内部にはその様子が描かれた絵が2枚、棺の側で彼女をそっと見守っています。
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