プラツァ通り(Placa)→写真上
旧市街西のピレ門と東のルジャ広場の間、約200mほどの道を結ぶ街のメインストリート。通りの両側には、カフェや銀行、みやげ物店などが並び、観光客の姿が絶えることはない。石畳の表面は滑りやすいので特に雨の日は気を付けよう。
①オノフリオの大噴水(Onofrio's Fountain)
旧市街のピレ門からすぐの場所にある大噴水。人々の憩いの場であり、古くから人々の喉を潤してきた天然水が湧き出る。12km離れた源泉から、市内まで引き込まれたものだ。17世紀の地震で噴水の装飾の多くが失われたが、水の噴き出し口となっている顔のレリーフは、今もその姿をとどめている。
②旧総督邸(Knezevu dvoru(Rector's Palace))
1358年、ビザンチン、ヴェネチア、ハンガリーなどを経て独立したクロアチア以前の都市国家ラグーサ共和国時代の総督の住まい。住居と同時に執務室や裁判所、評議会、行政府などが置かれた政治の中枢でもあった。建物は1667年の大地震で破損した後、修復され、現在のゴシック、ルネサンス、バロックが調和する姿になった。ちなみに、ラグーザ共和国は15世紀から16世紀にかけてアドリア海と地中海貿易で絶頂期を迎えた。総督邸は現在、文化歴史博物館(Kulturno-povijesni
muzej )となっている。
③ルジャ広場(Luza Square)
プラツァ通りの東端にある広場。旧市街歩きの中心となる。広場の中心にオルランドの柱があり、南側にはオノフリオの小噴水がある。広場の東に立つ鐘楼の高さは31m、1444年に完成したものだ。毎正時と30分ごとに鐘を鳴らす。
④スポンザ宮殿(Palaca Sponza)
1520年頃の建物で、かつては税関や保税倉庫が置かれていた。1667年の地震でも倒壊を免れたため、震災以前の建物の様子を現在に伝える貴重な建物でもある。ゴシックとルネサンスの特徴を併せ持つ。現在は公文書館として利用されており、12世紀からから1808年にナポレオン侵略で共和国が終焉するまでの文書が保管されている。
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