大運河



【世界遺産】大運河

北京から黄河と長江を横断し、杭州へと至る全長1794kmの京杭大運河は、紀元前5世紀に開削が始まり、6世紀に隋の煬帝が完成させた大運河。元・明代に修築・拡大され、現在も北京と天津、済寧と杭州の区間は動脈として利用され、中国の経済活動を支えています。

中国では古来、政治の中心地であった北と経済で勝っていた南とを結ぶ水路の建設は、春秋時代から歴代の皇帝が宿願としてきました。隋代におよそ100万人もの人々が動員され、6年の歳月をかけて完成した大運河は、中国の統一を確かなものとするとともに、文物の往来も盛んになり、社会の発展や文化の繁栄に大きな役割を果たしました。京杭大運河は北京、天津2つの直轄市と河北、山東、江蘇、浙江などの省を流れ、運河沿いには鑑真和上ゆかりの揚州、春秋時代からの古都鎮江、太湖の畔の無錫、水の都蘇州、マルコ・ポーロが「世界で最も華やか」と称えた杭州など詩情豊かな都市が点在しています。また郊外に足を延ばせば、古鎮と呼ばれる周荘、同里、烏鎮など、水路に囲まれた情緒溢れる水郷の町々が旅情を慰めてくれます。

北京市内を流れている部分はいたって平凡な水路ですが、ここも世界遺産の構成資産の部分です。


 

目次へもどる

直線上に配置