ナッシュビル(英語: Nashville)は、アメリカ合衆国テネシー州にある都市。同州の州都であり、デイヴィッドソン郡の郡庁所在地である。州内でメンフィスに続いて2番目に、アメリカ合衆国南東部で4番目に大きい都市である。州の中央部北に流れるカンバーランド川沿岸に位置する。音楽、医療、出版、銀行業、運輸業の中心地であり、多くの大学が存在している。テネシー州最高裁判所の本部であり、中部テネシーの裁判所がある。音楽業界の中心地として知られ、「ミュージック・シティ」というニックネームがつけられている。 1963年から、6つの小さな地方自治体を含み、郡と市の政府が合併している。議員40名のうち35名は各地区から選ばれ、5名が全体から選ばれている。2017年のアメリカ地域調査によると人口は69万1,243名、半独立都市を除くと63万4,464名である。全13郡からなる2017年のナッシュビル都市圏の人口は190万3,045名で、州最大の大都市統計地域である。 2015年のナッシュビル・デイヴィッドソン郡・マーフリーズボロ・コロンビア(英語版)広域都市圏の地域は202万7,489名である。 2017年8月21日の日食 2017年8月21日の皆既日食は皆既帯が合衆国本土のみを通過し、他の地域では部分日食となった。以前に合衆国本土を横断した皆既日食は1918年6月8日の日食である。 日食は太陽と地球の間を月が通過することで起こり、地球から見ると太陽全体、またはその一部が覆われて見える。皆既日食は月の見かけの直径が太陽より大きい場合に、直射日光が遮られて昼間でも暗くなる。皆既日食は地表を横断する細い経路上でのみ起こり、その周囲では数千キロにわたり部分食を観測できる。 この日食はサロス周期の145番系列に属し、その系列で起こる77回のうちの22回目にあたる。1999年8月11日の日食も145番系列に属する。この系列の皆既時間は拡大しつつあり、2522年6月25日に最長となって7分12秒継続する。 米国本土で起きる日食としては1979年2月26日の日食以来である。皆既帯は14州を通り、部分日食はより多くの州で見られた。日食はアメリカ太平洋時間8月21日9:06にオレゴン州の太平洋岸で部分日食としてはじまり、サウスカロライナ州でアメリカ東部時間16:06に部分日食として終わった。 ナッシュビルは、2分30〜40秒の観測が可能な上に、8月は降水量が少ないため、アメリカ本土の中でも皆既日食の観測に適した場所と言われていた。 |