イエス・キリストが十字架につけられたゴルゴタの丘と彼の墓を保存するために,335年にコンスタンティヌス大帝によって建てられた世界最古の王立教会の一つ。現存の教会はだいたいにおいて十字軍時代に再建修復されたもの。イエスの墓は当時の典型的ユダヤ式岩窟墓で,復活聖堂(アナスタシス)と呼ばれるドームの真下に位置している。その周囲の壁に沿ってカタコンベ式墳墓が発見されており,アリマタヤのヨセフの墓と考えられている。 「聖墳墓教会」という名称はイエスの死を悼んだカトリック教会による呼び名であり、正教会ではむしろイエスの復活に重点が置かれ「復活の教会」と呼ばれていたことに留意しなければならない。近年、カトリック教会の中でもイエスの復活に重点を置く傾向もあり、それを記念して第15留が加えられることもある。 |