山羊教会(Goat Church)
フランシスコ派教会として 1280 年に建てられたこの教会の名前は、ヤギにまつわる一風変わった伝説に由来します。放牧されていたヤギが掘り出した埋蔵金が寄付されて教会が建設されたのだとか。教会の装飾柱のひとつで天使に抱かれたヤギを見ることができます。18
世紀にフランシスコ会が解散した後は、ベネディクト会派の修道院として利用されるようになりました。この教会では長年にわたって数々の戴冠式や議会が開催されました。
教会の建築美は特にゴシック様式のアーチと高くそびえる尖塔に現れています。中に入ると、歴史を感じさせるフレスコ画や彫刻が目に入ります。ランセット窓や、南の通路の中央にある赤い大理石の彫刻の珍しいカピストラン説教壇も。
教会の南側、身廊の脇にあるチャプターハウスは見逃せません。14 世紀にベネディクト派修道院だった頃、ここは祈りの場でした。発掘されたゴシック様式の柱、精巧なコーベル、中世のフレスコ画の一部なども見ることができます。ガーゴイルのような動物に人間の頭のついた彫刻が、円柱の葉の模様に隠れています。この動物は
7 つの大罪を表しています。
山羊教会の外に出ると、三位一体像が見えます。17 世紀にハンガリーでペスト終焉を祝って建造された記念碑の中でも美しさが際立つものとして有名です。精巧な石工細工の天使の上に黄金の太陽と十字架が乗っています。山羊教会はショプロンの中心部、中央広場の南側に位置します。
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