イシュトバーン大聖堂



イシュトバーン大聖堂(St. Stephans Basilika)

聖イシュトヴァーン大聖堂は、1905年にハンガリーの首都ブダペストに建てられたカトリック教会の大聖堂で、ブダペストではハンガリー国会議事堂と並んで最も高い建造物として知られ、その高さは96メートルあります。
この大聖堂は1905年に完成しましたが、元々はマジャール人というハンガリー人の祖先がこの地へたどり着いた西暦896年の1000年後にあたる1896年に完成させる予定でした。しかし、一旦完成したのにも拘わらず1868年に修復不可能なほどドーム部分が崩壊してしまった為、また建て直すこととなり、トータルで54年に及ぶ建築期間を要しました。この聖イシュトヴァーンという名称は、初代ハンガリー国王の名から採られおり、大聖堂の建築目的も建国の父を称える目的で建てられました。そのイシュトヴァーンは大聖堂内に祀られており、主祭壇の奥に彼の大理石像が建っています。構造的な特徴としては、新古典主義の建築様式で建てられていて、また大聖堂正面にある2つの鐘楼の内、右側の鐘楼には重量が9トンもあるハンガリーで最も大きな鐘が置かれています。

【大聖堂内の主祭壇に建つ国父の大理石像と、その裏手の礼拝堂に安置されているミイラの右手(写真下)
聖イシュトヴァーン大聖堂にはハンガリー建国の父である初代国王のイシュトヴァーンの大理石像が主祭壇奥に祀られています。また、その国父のものとされるミイラの右手が主祭壇の裏手にある礼拝堂に安置されており、観光客が見学できるようになっています。初代国王となったイシュトヴァーンがハンガリーのキリスト教化に貢献したとして聖人に列せられており、その為、このミイラの右手は聖遺物として扱われています。


   

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