マーチャーシュ教会



マーチャーシュ教会(Matyas templom (Matthias Church))

ブダ城地区の王宮外の代表的な建物がマーチャーシュ教会だ。1015年創建の聖母被昇天教会で、モンゴル帝国による破壊を経て1246年にベーラ4世がゴシック様式で再建。15世紀にマーチャーシュ1世が鐘楼を建設し、結婚式を行ったことからマーチャーシュ教会と呼ばれるようになった。オスマン帝国時代はモスクとして使用され、奪還後はバロック様式で修復された。オーストリア=ハンガリー帝国が成立するとハンガリー国王の戴冠式が行われるようになり、建築家シュレク・フリジェシュによってゴシック・リバイバル様式で再建された。ラテン十字式・三廊式(身廊とふたつの側廊を持つ様式)の教会堂で、高さ約80mを誇る鐘楼はブダ城地区のランドマークとなっている。マーチャーシュ教会正面の聖三位一体広場にたたずむ聖三位一体像はペストの終息を記念して1713年に建てられたペスト記念柱(ペスト柱)で、彫刻家ホルゲル・アンタルのバロック彫刻で名高い。


 
   
   


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