スコットランド王国は、6世紀アイルランドから移住してきたスコット人の末裔が、1034年に周辺の諸民族を統合 して造り上げました。その建国当初から、イングランドとの領土や覇権争いが絶え間なく繰り返されてきました。
自分たちを「強く小さな民族」と呼ぶこの国の人々は、国力で優位に立つイングランドに何度痛めつけられても、祖国を守るために、不屈の精神で敢然と闘い続けたのです。
エディンバラ城の起源は、7世紀にこの地を支配したノーサンブリア王国の、 エドウィン王が建てた城塞とされています。火山の噴火と地殻の隆起によってできたキャッスル・ロック(130m)と呼ばれる岩山の断崖絶壁は、
天然の要塞として絶好だったのです。
シェークスピアの戯曲で名高いマクベスに父王ダンカン1世を殺害されたマルカム3世が11世紀後半に王宮として以来、エディンバラ城はイングランドからの独立戦争や宗教戦争などの抗争の舞台となり、破壊と再建が繰り返されました。
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