【世界遺産】ダラム城(Durham Castle)
ダラム城はウィリアム1世の拠点として、1072年に丘の頂にノルマン様式で築かれた。ウィリアム1世は1066年にノルマン朝を開いてノルマン人による征服=ノルマン・コンクエストを成立させた国王で、敵も多かったことからグレートブリテン島には存在しなかった巨大な石造の城が必要とされた。川と城壁に守られた難攻不落の城で、ウィリアム1世は司教に城と城下町の防衛を委ねたため、以後およそ750年にわたってダラム司教の居城として利用され、司教館や礼拝堂などが建設された。建築物として城内最古を誇るのがノルマン礼拝堂で、1078年頃にノルマン様式で築かれている。装飾として置かれている彫刻はノルマン様式の傑作として名高い。1540年に建てられたタンストールズ礼拝堂はより大きな礼拝堂で、17世紀に拡張されている。
※ダラム城はスコットランドとの対立が激化するとイングランドの防衛拠点として活躍したが、1837年にダラム大学の敷地となり、現在は学生寮などとして使用されている。そのため、1時間ごとに開催される有料(5£)ツアーに参加しないと見学出来ない。
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