聖ヴィート大聖堂



「◎聖ヴィート大聖堂」(Katedrala Sv. Vita)

創建は10世紀。14世紀からゴシック様式で改築が始められ、放置される期間もかなり長く、ルネサンスやバロックなど、他の様式も混じり合うようになった。最終的に完成したのは1929年と、実に建築に600年近くかかったことになる。身廊の長さは124m、高さは33mあり、プラハ城内に位置することから王の戴冠式や大統領任命式に利用されている。内部にあるいくつかの礼拝堂や、ステンドグラスは必見。
ミュシャはステンドグラス制作にあたっていくつもの下絵を残しています。実現した案では、10世紀ボヘミアの王でチェコの守護聖人聖ヴァツラフとその祖母聖リュドミラを中心に置き、左右には、9世紀のスラヴ世界にキリスト教をもたらしスラヴの言葉で布教につとめた聖ツィリルと聖メトディウス兄弟の生涯と事蹟(おそらく「パンノニア伝説」の「コンスタンティノス伝」と「メドディオス伝」を下地にしたもの)を描いています。(ミュシャのステンドグラスは左下の青地のもの)。


 

   
   
   


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