カレル橋



カレル橋(Karlův most)

新しい橋の建設を命じたのは皇帝カレル4世で、すでに街の大聖堂の建設を担当していた建築家ペーター・パーラーにその仕事を任せた。
皇帝自身が橋の礎石を据えたのは1357年だが、建設は1402年までかかった。完成した橋は全長500メートルに及び、市内を流れる川を渡る唯一のポイントであったため、すぐに大動脈となった。他の橋が建設されるまでの400年以上、この橋はそのままだった。
これまで5回の大洪水に見舞われたが、何度か改修され、現在に至っている。その劣化を防ぐため、1965年には車両の通行が禁止され、1992年には世界遺産に認定された。
カレル橋の魅力の一つは、有名な彫像です。橋に沿って 30体以上の彫像があり、橋を渡る歩行者をエスコートしている。そのどれもがバロック様式で、当時崇拝されていた聖人を描いた宗教的なテーマを持っている。その大半は、プラハの国立博物館に保管されているオリジナルのコピーである。橋の上に現存する最も古く、最も有名なオリジナルの像は、ネポムクの聖ヨハネの像である。

「触ると幸せが訪れる聖ヤン・ネポムツキー像」(写真下段)
14世紀 ボヘミアの司祭ヤン・ネポムツキーは時の王ヴァーツラフ4世に司祭として知りえた王妃の告解の内容を明かすことを拒んだことから拷問を受け、1393年3月20日カレル橋からヴルタヴァ川に捨てられた。

 
   

   


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