聖母マリア大聖堂



聖母マリア大聖堂」(Cathedral of Our Lady at Sedlec)

セドレツの聖母マリア大聖堂はもともとシトー会のセドレツ修道院の修道院教会で、正式名称を聖母被昇天・洗礼者聖ヨハネ教会という。1142年の創建と伝わっており、1300年頃ゴシック様式で再建されたが1421年にフス戦争で焼失した。17世紀半ばから修道院の再建が開始され、聖母マリア大聖堂についてはボヘミアの建築家パベル・イグナツ・バイエルやヤン・ブラジェイ・サンティニ=ヒェルの設計でラテン十字式・五廊式の教会堂として1708年に完成した。もともとのゴシック様式を尊重したゴシック・リバイバル様式で、バロック様式の要素を加えた「バロック・ゴシック」と呼ばれる独特なスタイルとなっている。外観と構造は大きなステンドグラスやバラ窓、尖頭アーチ、スパイア(ゴシック様式の尖塔)、ピナクル(ゴシック様式の小尖頭)などゴシックの要素が強く、内装は天井画や彫刻などバロックの要素が強い。


   
   

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