ナミュール(Namur)
ナミュール市は、ベルギーのほぼ中央、首都ブリュッセルの南東60キロに位置するナミュール州の州都です。
市の中心部には、サンブル川とムーズ川が合流し、古くから交通の要衝として栄えたことから、中世には軍事の要衝として多くの城砦が築かれました。街並みには、その歴史遺産が今も引き継がれ、中世ヨーロッパの面影を残す景観は「ムーズ川の真珠」と讃えられています。市内には、観光名所の「城砦」をはじめ、世界遺産の「鐘楼」など、歴史・文化が息づく都市です。
ジョシェフとフランシェ像(写真上)
鐘楼と市庁舎のすぐ近くのアルム広場(place d’armes)にあるユーモラスな銅像。
ナミュール生まれの漫画家ジャン・ルグラン(Jean Legrand)の作品のキャラクター。
漫画ではナミュール人はカタツムリよりのんびり、おっとりした性格が描かれています。捕らわれて檻に入ったかたつむりは速く歩きすぎた罪、檻の外のカタツムリはそれをたしなめている光景。
城砦 (シタデル)
フランク王国の最初の王朝メロヴィング朝(481~751年)の時代に城が築かれた。現在残っている城塞は17世紀に築かれたもので、オラニエ公ヴィレム1世(1533~1584年、オランダの事実上の初代君主)やフランス王ルイ14世(1638~1715年)が所有していたこともある。広大な庭園になっており、展望ポイントから市街の眺望を楽しめる。夏期はミニトレインや地下歩道などがオープンする。
鐘楼
世界遺産「ベルギーの鐘楼群」のうちの一つで聖ピエール教会の鐘楼としてあった物が1745年の教会の火災によって、ナミュールの町の城壁の一部として1388年に建設された聖ジャック塔に移され、1746年から城壁の開門、閉門の時を鐘が告げていたそうです。
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