ツアー中の食事



ベルギービール(写真上)
1997年のデータによると、ベルギー国内に125の醸造所があり、銘柄数は、OEMや輸出用銘柄等のレーベル・ビールを含めて1053種類、そのうちオリジナル・ビールは780種類におよぶ。スタイル別にみた場合はオリジナル・ビールが1159種類でレーベル・ビールが388種類の合計1547種類である。ベルギーの人口に鑑みた場合、この数は多いと言える。
ベルギー国内においても、全消費量のうち70から75%を下面発酵のピルスナーが占めており、ピルスナーが主流と言えるが、上面発酵のエールと自然発酵のランビックの多様さが他国と比べて特異であるため、日本でベルギービールとよぶ場合はこの2種を特に指して使われる場合が多い。
それらは色、味、香りからアルコール度数に至るまで多様でバラエティに富んでおり、同じ味わいのビールはないと言われている。アルコール度数が高いものの一部は、冬季にホットで味わうにも向く。その原料はビールの主な原料である大麦の他、小麦や砂糖、スパイス、ハーブ類も使用する。できあがったビールを再発酵させる場合もあり、その際にフルーツを加えたり、他のビールとのブレンドを行う手法もとる。
銘柄ごとにロゴや独自の形をした専用グラスが多い事も特徴の一つとしてあげられる。ベルギービールを味わうためには専用グラスが重要であり、グラスの違いで味わいに歴然の差がでると言われている。

A.ヘハックトバル(オランダ風ミートボール) Gehaktbal

「ヘハクト(gehakt)」は「ひき肉」の意であり、「バル(bal)」はボールの意である。家庭料理として頻繁に食べられているが、1個のサイズが大きく、通常は1個で1人前となる。現存する文献で確認できる範囲では、1615年にヘハクトバルと思われるひき肉料理が確認できます。

B.カルボナードフラマンド(牛肉のビール煮込み)(La Carbonade Flamande)
カルボナードとは牛肉をコクのあるビールで煮込んだベルギーの郷土料理のことです。
牛肉のビール煮 フランドル風は、ベルギーと国境を接するフランス最北端に位置するノール・パ・ド・カレの料理でベルギーとの国境に位置するフランドル地方の田舎料理です。ベルギー発祥の黒ビールを使ったビーフシチューですが、ベルギーではカルボナードという伝統料理で、これがフランドル地方に伝わったようです。
因みに「フランドル」という呼び方は、元々フランス語から由来されている地域名で、日本では英語由来のフランダースという言い方が馴染み深いかもしれません。

C.ワーテルゾーイ(waterzooi)
「ワーテル(water)」は水、「ゾーイ(zooi)」はゆでるの意。家庭料理であり、地域によってさまざまな作り方がある。ベルギーの北西部にあるゲント発祥で、もとは鶏肉ではなく川魚が使われていました。しかし、川の汚染による影響や庶民に手の届きやすい食材が使われるようになり、鶏肉が今では主流のようです。
鶏肉を使ったワーテルゾーイは、「ゲント風ワーテルゾーイ」とも呼ばれています。

D.ムール貝の白ワイン蒸し(ムール・フリット:Moules-frites)
中世から庶民にとって重要な食材として親しまれてきたムール貝。保存技術が発達していなかった当時、塩漬けや燻製にして保存可能な重要な食材としての役割を果たしてきた。また保存が可能なうえに比較的安価な食材であり、庶民でも気軽に購入することができた。そのため日常的な食卓に並ぶ身近な食材として、定着していく。
ムール貝が国民食となったもう一つの理由は、その調理方法のバリエーションの豊富さ。白ワイン蒸し、ビール蒸し、クリーム煮など、様々な調理方法が可能なムール貝はベルギー名産であるワインやビールとの相性も抜群。これらの調理方法はムール貝の旨味を最大限に引き出し、ムール貝をベルギー料理に欠かせない存在へと引き上げた。と同時に家庭でも気軽に調理ができるため、家族や友人が集まる席にも欠かせない食材となったのだ。

E.ワッフル
ベルギーのワッフルにはブリュッセルワッフルとリエージュワッフルの2種類がある。
リエージュワッフル:丸い形で、しっかりとした食べ応えが特徴。生地自体が甘く味付けされていることが多いため、そのまま、もしくはチョコレートなどシンプルなトッピングと共によく食べられています。
ブリュッセルワッフル:薄い長方形が特徴のブリュッセルワッフル。軽い口当たりで基本的に甘さ控えめなため、生クリームやフルーツ、アイスクリームなど豪華なトッピングと共に提供されることが多め。<写真はリエージュワッフル>

F.アルデンウ・ハム(Ardennes ham)のサラダ
アルデンヌ・ハム(現地語:仏語でジャンボン・ダルデンヌ)は、美食の国ベルギーの生んだ高品質な生ハムで、イタリアのパルマ・ハムなどと並び、高い評価を得ている。古くからベルギー南部のアルデンヌ高原で生産されてきたが、現在では、農業や観光で成り立つこの地域の代表的な産品の1つとして、地域経済に貢献している。


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