小便小僧(しょうべんこぞう Manneken Pis、マヌカンピス)
放尿する少年を模した像であり噴水。1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワ (Jérôme Duquesnoy)
により製作された。現在設置されている像はレプリカであり、オリジナルの像は1960年代に盗難防止のためブリュッセル市立博物館(王の家)に所蔵された。なお、付近には、しゃがんで放尿する小便少女(Jeanneke
Pis、ジャネケピス)の像もある。また、噴水ではないが路上の突起物に片足を上げて放尿する小便犬(Het Zinneke、ヘットジネケ)の像もある。
由来は諸説ある。
一つは、ルーヴェン伯ゴドフロワ3世に関する説。1142年、当時2歳のゴドフロワ3世率いる軍は、グリムベルゲンでの戦いの際、戦場の兵士を鼓舞するため、ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした。
そこから公は敵軍に向かって小便をし、味方軍を勝利に導いたという。
一つは、反政府軍がブリュッセルを爆破しようとしかけた爆弾の導火線に小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説。この少年の名はジュリアンJuliaanskeといい、小便小僧の愛称「ジュリアン坊や」はここに由来するといわれている。
小便少女Jeanneke Pis、ジャネケピス)
放尿中の少女像。小便小僧(Manneken Pis)のパロディー。高さは約50cm。小便小僧とはグラン=プラスを挟んで反対側に位置しており、ブシェール通りの脇に入ったフィデリテ袋小路という路地にある。ブシェール通りは1950年代にはゲイの集まる場所であった。
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