第20番札所  泉涌寺



20 泉涌寺  真言宗泉涌寺派  楊貴妃観音

住所:東山区泉涌寺山内町27

御詠歌:ももたびも あゆみをはこぶ せんにゅうじ などやほとけも まんぞくにます

泉涌寺境内にある楊貴妃観音堂は、天正三年(一五七五)織田信長建立の寄棟造りである。

楊貴妃は、唐の玄宗皇帝の妃でその美貌と美徳が玄宗の政務を怠らせる由縁となり、安禄山はその失政を楊貴妃に課して至徳一年(七五六)妃を討ったのである。

その楊貴妃を偲ばせる仏体は寄木造りで、宝冠は宝相華唐草の透かし彫りで御冠を偲ばせるものがある。手には極楽の花の宝相華を持し、生けるが如くに坐しておられる。世にこの観音菩薩像を楊貴妃観音と呼ばれるようになった。

我が国には、寛喜二年(一二三〇)當山開山月輪大師の弟子湛海宗師により請来された。以来、応仁の乱などの戦火に於いても難を逃れ、百年目毎に開扉されてきた秘仏であったが、昭和三〇年御厨子の扉を開き皆様に参拝して頂いている。

現在は美しいお姿の観音様にあやかろうと、女性の篤い信仰を集めている。平成九年に重要文化財に指定された。(洛陽三十三観音霊場巡礼公式HPより)

私的満足度「★★」:泉涌寺は入口で入場券を買わなければならないのですが、札所の楊貴妃観音はすぐ左手にあります。ここも素敵なお庭がセットされています。






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